私が勤めていた会社の就業規則では、退職希望日の14日前までに退職届を提出しなければならないとありました。
だからといって、14日前にいきなり退職届を突き付けるというのはいくらなんでも非常識…。
できれば余裕を持って、スムーズに辞めていきたいものだ…と退職前の私は思いを巡らせていました。
恨まれず平和に辞めたい
会社を辞めようかなということが頭をよぎり始めた2020年秋。
私が真っ先に気にしたのは、同じチームで仕事をしている同僚Aさんの動向でした。
Aさんが数年前から転職を考えている事は知っていたので、もし仮にAさんが会社を辞める話が先に出た場合、立て続けに自分も辞めるとはさすがに言い出しづらい…。
AさんはAさん、自分は自分。そんなことを気にする必要はないのかもしれませんが、残る人々から「何も今じゃなくても…」って恨み節を唱えられるのはできれば避けたいですからね。
目指すは円満退社です。
私としては会社に恨みはないし、なるべく平和に辞めていきたいと思っていたんです。
Aさんからは今のところ退職する計画はないという言質を取り、私は安心して自分の退職について考え始めることができました。
退職日は正直いつでもよかった
ターゲットとなる退職日はひとまず42歳の誕生月の末日に決めました。
会社を辞める年齢が「41歳」になるより「42歳」になったほうが、ちょっとだけ頑張った感じがするかなという、それだけの理由です。(43歳までは頑張れない)
とはいえ、これはあくまでも仮の退職日。
先ほども言ったように、目指すは円満退社です。
会社を辞めた後の予定が決まっているわけではない私にとって、この日までに絶対に辞められなければ困るなんていう日はありません。
そのタイミングで辞められればそれでいいし、辞められなくてもそれでいいという程度のゆるい希望日で、基本的には会社側の意向に従うつもりでいました。
転職しないってラクなのかもしれない
自分の中だけで密かにカウントダウンを続け、初めて上司に退職したい旨を伝えたのは退職日(仮)の約5か月前。
「なるべく早く」と「あまりに早過ぎるのも…」がせめぎ合った結果、この時期になりました。
さすがに5か月もあれば誰も文句は言わないでしょうと…。
日頃から辞めたい空気を出している人って社内に少なからずいると思うんですが、私の場合は恐らく該当していなかったと思います。
上司からすると、業務上のポジションを変えて欲しいというようなお願いをされるのかと思ったら、いきなり退職の話。
もちろんそれなりに驚かれ、理由もたずねられました。
ただ、当然のように投げかけられた「転職するのか?」という疑問に対して「転職はしない」と答えたことで、どことなく空気が和らいだように感じたのは気のせいではないはずです。
自分がその立場になるまで意識したことありませんでしたが、転職を伴わない退職っていうのは結構便利なんですね。
会社が原因ではなくあくまで個人の問題だと思わせられるので、ギスギスしません(笑)。
養ってくれる相手のいる40代女性の転職を伴わない退職=お疲れさまでしたの雰囲気。
円満に辞めていきたい私にとっては、ある意味ラクな展開でした。
勤務期間は2か月延長+有休も
結局、業務離任日は私が設定していた退職日(仮)から2か月後となりました。
業務都合で上司にお願いされての2か月延長なので、そこは快く(笑)。
勤続18年の会社員にとってのプラス2か月くらい、どうってことないです。
お給料2か月分がプラスされればその分家計は潤うし、ふるさと納税の寄付金額の上限も上がるからまぁいっかという程度に受け止めました。
ラッキーだったのは、30日強残っていた有給休暇も全て消化できたこと。
これについては私自身そこまでこだわっておらず、取れなくてもまぁいいか…と思っていましたが、試しに訊いてみたらあっさりOK。
最終的には、業務離任日の後ろに有休残日数分を付け足す形で、私の本当の退職日が決まりました。
これも、退職日がいつになっても問題ないからこそ出来たことです。
概ね理想通りに退職
定年退職や転職先が決まっている退職と違って、自由に退職計画を考えられるアーリーリタイア。
充分な時間的余裕があったことで、概ね理想通りの退職ができたのではないかと思っています。
退職日は当初計画より4か月弱後ろ倒しになりましたが、退職が決まっている状態でのプラス2か月の労働と、残りは単なる有休消化。
その分増やせた収入メリットのほうがはるかに大きかったのは、今振り返ってみても間違いありません。
それにしても、そこまで延びるんだったら、もうちょっと頑張って冬のボーナスゲットという手もあったかも…。
そこはちょっとだけもったいなかったかもしれませんね。
コメント