趣味の旅行を満喫するためにアーリーリタイアしました!とか、アーリーリタイアしたら地方移住して田舎暮らしを始めたいです!とか、そういう前向きな目的を語れるアーリーリタイア民に憧れます。
目的のないまま会社を辞めた私には、そんなふうに公言できるものは何にもありません。
まぁ目的が無ければ無いなりに、日々生きていくだけなのですが…。
アーリーリタイアのつもりで退職
18年以上勤めた会社を42歳で辞め、1年以上経過した今も無職のままです。
職のある旦那と同居しているため実際の肩書きとしては専業主婦となりますが、私としてはアーリーリタイアのつもりでした。
ここ1~2年のFIREブームでFIREを目指すかたが増えた一方、安易なFIREに警鐘を鳴らすかたもいらっしゃいます。
とにかく早く会社を辞めたいという想いだけでアーリーリタイアをすると、いずれ時間を持て余し、人生の目標を失ってしまうというアレです。
だからリタイアする前にからちゃんとやることを準備して、目的をもってリタイアしなさいというわけですね。
アーリーリタイアの目的なんて別に無かった
私の自称アーリーリタイアに目的はあったのか?というと、答えはNO。
毎日毎日やらなければいけない仕事があることにウンザリし、もういいやと会社員のレールから降りただけです。
会社を辞めた後の人生設計のようなものは何もありませんでした。
世間はアーリーリタイアする人に対して、例えば趣味に没頭したいとか、田舎暮らしを始めたいとか、そういうわかりやすくて前向きなリタイア理由を求めがちです。
ただ単に会社を辞めたいから辞めるのだ!というだけではダメで、それ相応の理由がないと納得できないんですね。
私は自身の退職にあたって周囲の人に「アーリーリタイア」という表現を使ったことはありませんが、もし私が男性だったりでもしたら、きっとあれこれ詮索されていたんじゃないかなと思うのです。
未来については何も語らず、単に「会社を辞める」「転職はしない」と伝えるだけ。
普通だったら「転職先も決まっていないのに会社を辞めるわけがないだろう」「あいつは何か隠してるんじゃないか」なんて思われても不思議ではありません。
転職を伴わない私の退職が周囲にスムーズに受け入れられたのも、全ては旦那がいるおかげです。
声の大きい上司が「佐藤は会社を辞めて専業主婦になるんだって」と周囲に触れ込んでいたので、それ以上追究してくる人はいませんでした。
実際には「専業主婦になる」なんて、私はひと言も言ってないんですけどね…。
でも既婚女性の場合はそうやって勝手に納得してもらえるみたいです。
良いんだか悪いんだかわかりませんが、「家庭に入る」みたいな理由はまだまだ説得力があるということなのでしょう。
いや、説得力があるかどうかはともかく、やっぱり何かしら理由らしきものを求めちゃうってことでしょうか?
まぁ兎にも角にも、私の場合はこんな感じで目的を持たないまま会社を辞めることができたわけです。
結局何も変わっていないような気がする
アーリーリタイアに目的はあったほうがいいか?については、そりゃー何もないよりはあったほうがいいと思いますよ。
あったほうがその後の人生が充実するだろうことは間違いない。
実際、目的がないままリタイアした私は、今もなお無目的に日々過ごしていますし、はたから見ればそれこそ時間を持て余し、人生の目標を失った状態に見えるはずです。
でも、ここでちょっと考えたいのは、リタイア前に人生の目標なんてあったんだっけ?ってことなんですよね。
そんなものは元々なかったし、元々なかったんだから別に失ったわけでもなく、実は何ひとつ変わっていないというのがホントのところなのかなと。
日々の忙しさの中で人生に目標がないことに気づかないまま定年を迎えるか、あるいは、仕事の忙しさを人生の目標と誤認したまま定年を迎えるか。
私だったらアーリーリタイアしなかったとしてもせいぜいこのどちらかです。
それだったら早いタイミングで気づきを得るっていうのも悪くはなかったかと思うのですが、いかがでしょうか…。
アーリーリタイアに目的は必要か→人による!
A:やりたくないことがある状態
B:やりたいことがない状態
どちらにどの程度のストレスを感じるかなんて、それこそ人によります。
私のようにAのストレスは大きいけどBのストレスはそうでもないというのであれば、目的がなくてもリタイアしちゃえばいいのかなと思いますし。
いや、Bのストレスもなかなか大きそうだぞというのなら、Aを排除しても今度はBにストレスを感じるでしょうから、目的を見つけてからのほうが無難でしょう。
いずれにしても、やりたいことがないことに対してストレスを感じるようになったとしたら、再び半ば強制的にでもやらなければならないことを作り出せばよいだけです。
お金の問題さえクリアできていれば、そのリタイアに目的があろうとなかろうと、別にどうだっていいような気がしますけど…。
私だって、そのうち何か人生の目標的なものを探し始めるようになるかもしれませんし。
わかりませんけどね(笑)。
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