42歳で会社を退職しました。
私にとってこの退職は、アーリーリタイアのようなものだと位置付けています。
今回は、私がアーリーリタイアという考え方を初めて自分事として認識したキッカケについて記載します。
FIREムーブメント
FIREムーブメントというものが日本でも徐々に話題になっています。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字で、経済的自由を得て早期退職を目指すという生き方のこと。
様々なところでFIREの特集が組まれ、FIREをタイトルに掲げた本やムックなんかも近頃はかなり目にするようになってきました。
それに伴ないFIREを志す人というのも、恐らく爆発的に増えているのだろうと思います。
とはいえ、まだまだ一般的ではありません。
FIREという言葉を知り、多少の憧れはすれど、自分とは無縁のものだと捉えている人が大半なのではないでしょうか。
私自身は旦那に養ってもらっている立場なので、FIREの「FI」の部分、経済的自由は得られていません。
ですが、私が定年まで働くことなく退職に至ったのは、FIREの「RE」の部分、アーリーリタイアという考え方に出会えたからに他なりません。
きっかけは『ダイヤモンドZAi』
私がアーリーリタイアを初めて自分事として考えるようになったキッカケは、雑誌『ダイヤモンドZAi』の2020年10月号。
そこには「早くリタイアしたい!」と名付けられた30ページほどのアーリーリタイア特集が組まれていました。
当時の私のアーリーリタイアに対するイメージはこうです。
「投資とかで数億円の資産を手にした人がするもので、いわゆる庶民には縁が無いもの」
そのイメージが、この特集によって大きく変化しました。
誌面で紹介されていたのは、節約をベースにコツコツ資産を作るというスタイル。
これは私が今まで想像していなかったものです。
アーリーリタイアに手が届くかも?
中でも参考になったのが、夫婦二人暮らしで45歳でアーリーリタイアされたかたの記事。
家族構成が同じで、年齢ベースで見たときの資産額が我が家と似ていたため、アーリーリタイアというのは案外身近なものなのでは、とすっかりその気になりました。
もっとも、よくよく見てみるとその後の退職金や配当収入の額が我が家とは桁違いであることがわかったのですが……(笑)。
それでも、こちらのご夫婦のように夫婦でリタイアとまではいかなくても、私ひとりくらいなら何とかなりそう、と思わせるのに充分な記事であったことは間違いありません。
お金があることで広がる選択肢
奇しくも、ちょうど仕事に嫌気が差していて、何とかならないものかと考えていた時期です。
今の仕事を辞めるためには転職の一択だと思い込んでいた私。
でも、転職なんていう面倒なことをする気はさらさらありません。
このまま続けるしかないのか…と思っていたところに、ある程度のお金があればリタイアという選択肢もあるのだと教えてくれた『ダイヤモンドZAi』。
転職しなくても会社を辞められるなんて、何と素晴らしく画期的なのでしょう。
結局、この記事に出会ってから1年数か月後に無事退職。
このタイミングでこの記事に出会っていなければ、もしかしたらまだ惰性で働き続けていたかもしれません。
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