ラテマネーの話って、皆さんどう思って聞いてますか?

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節約に関する話題によく出てくる「ラテマネー」ってありますよね?

1杯300円のコーヒーも毎日飲んだらXX万円…のような、あの話です。

あの話を聞いて、皆さんちゃんと節約意識が芽生えているのでしょうか…。

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ラテマネーに注意しましょうというのはもっともですが…

節約に関する話題でよく登場する「ラテマネー」というワード。

1杯のラテのような少額な出費でも、積み重なることで高額になるのです。だから注意しましょう!

という趣旨で登場し、この「少額だけど普段何気なく使ってしまうお金」を指す言葉として「ラテマネー」が使われます。

代表的なラテマネーの例としては

  • 毎日カフェで飲むコーヒー
  • つい立ち寄ってしまうコンビニで買うお菓子
  • ATMの時間外手数料

なんていうものが挙げられるかと思います。

こういったラテマネーが貯蓄の妨げになるという主張については確かにうなずけるのですが、その語られ方がどうも私には昔からピンと来ません。

例えば、1杯300円のコーヒーを毎日飲むとしましょう。

これがラテマネー的に語られるとき、こういう説明が続きます。

「1日300円のコーヒーも、1年間毎日飲めば約11万円になるんですよ!」

300円×365日=109,500円なので、約11万円というわけですね。

注) 本当のラテマネーのお話では、そのラテマネーを使って金利○%で運用して、、、というふうになるかと思いますが、日本で節約の話として出てくる場合には単純に期間を掛け算するだけのものが多いので、ここでも単純な例で進めさせていただきます。

そもそもが「積み重なることで高額になる」ということを言いたいがためのラテマネーなので仕方がありませんが、何でわざわざ積み重ねてしまうんですかね?

皆さんこれを聞いて、本当に「え、1年間だとそんなに高額になるの?それはもったいない!じゃあ出費は控えよう」などと思えているのでしょうか。

私にとって、この「1年間でXX万円」という説明は完全に逆効果。

単純に私が暗算が苦手というのもあるのでしょうが(笑)、この1年間の積み上げ額が、私の期待値を確実に下回ってくるからです。

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金額を積み重ねた結果どう感じるかは人それぞれ

1杯300円のコーヒーの例を、感情も込みで式にすると、考えられるのは以下の3タイプ。

①1日で300円<1年間で約11万円
②1日で300円=1年間で約11万円
③1日で300円>1年間で約11万円

それぞれ見ていきましょう。

①1日で300円<1年間で約11万円

1日300円と言われるよりも、1年間で11万円と言われたほうが高額だと感じてしまうタイプです。

300円という金額を軽視しているところがあるため、「え?1年だと11万円にもなるの?」となるわけですね。

このタイプの人は、ラテマネーの話のターゲットとなり得る人。

素直に話を聞いて、じゃあ節約しよう!と思ってくれる可能性があります。

②1日で300円=1年間で約11万円

1日300円と言われたときに、ナチュラルに1年間で11万円だと認識できるタイプです。

数字に強いので、わざわざ人に言われるまでもなく、300円×365日=11万円だと理解できています。

このタイプの人に「1日300円のコーヒーも、1年間毎日飲めば約11万円になるんですよ!」と言ったところで、「は?そりゃそーでしょ」としかならず、全く響きません。

③1日で300円>1年間で約11万円

1日300円と言われるよりも、1年間で11万円と言われたほうが低額だと感じてしまうタイプです。

目の前の300円は大事にしていますが、数字には弱いため、「なんだ、1年でも11万円にしかならないのか」となります。

このタイプの人にとっては、ラテマネーの話というのはむしろ逆効果です。

上記でいうと、私は確実に③のタイプ。

1日300円で語られていたときにはちゃんと(?)もったいないと感じられていたのに、1年間で11万円と言われた途端、「あ、なんだ、案外大したことないかも?」と感じてしまうわけです。

1年間積み重ねても大したことないですね、の心理

この辺の心理をさらに考えてみると、以下2つの理由があるのかなと。

①高額になることで感覚が麻痺

300円という金額にはリアリティがあり、ちゃんと身銭を切る感覚があります。

自分のお財布の数千円の中から300円を支払っているイメージが浮かぶからです。

これが11万円になると、もうリアリティがありません。

この時思い浮かべるのは決してお財布などではなく、へそくりや銀行口座です。

「まぁウチにはそれなりにお金あるし?11万なら出せるかな?」とか思ってしまっているわけです。

日頃は節約していても、家や車を買うときにはオプションをどんどん付けてしまう…なんていう話、よくありますよね。

もう完全に麻痺しています。

②不確定要素が確定要素に変わることによる安心感

数字に弱いので、目の前の300円が積み重なっていくことで最終的にいくらになるのかが想像できていません。

総額でいくらになるのかわからないという不安感からとりあえず制限できていた出費が、総額が確定することで安心して払えてしまうという感覚です。

「1日300円のコーヒーを1年間飲み続けると11万円」という話が、脳内では「11万円払えば1年間毎日コーヒーが飲めるのか!結構いいかも!」なんていうふうに解釈されてしまっているわけですね。

私、食べ放題が結構好きなんですけど、それが正にこれなんですよね…。

4,000円なら4,000円!という安心感。普通に食べても4,000円に満たないかもしれないけど、でも超えちゃうよりはいいよね!みたいな。

何の話かよくわからなくなってきましたが(笑)。

まぁいずれにしてもですね、こういう人は私だけじゃないと思うんです。

ラテマネーが語られる度に、

「出たなラテマネー!その話、逆効果なんだけど…。ホントにみんなに響いてるの?」

とか思いながら、身構えて聞く羽目になる。

今後も幾度となく繰り返されるであろうラテマネーのお話に惑わされることのないよう、私としては、これからも目の前の少額を見つめながら暮らしていかなきゃね…と思っております。。。

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