2022年11月に実施された第162回の日商簿記検定試験で2級に合格しました。
簿記未経験の専業主婦でも、ちゃんと勉強すればちゃんと合格できるようです。
日商簿記検定受験結果
以前から受験宣言していた日商簿記検定2級。無事合格しました。(ありがとうございます!)
まずは受験成績のご報告から。
※3級の結果については以前記載済ですが、比較しやすいよう再掲します
<日商簿記検定3級>
2022年6月実施の第161回試験を受験し、合格。
得点は100点。(※100点中70点で合格)
参考) 第161回3級受験者データ
受験者数(申込者数) :43,723名
実受験者数 :36,654名
合格者数 :16,770名
合格率 :45.8%
<日商簿記検定2級>
2022年11月実施の第162回試験を受験し、合格。
得点は92点。(※100点中70点で合格)
参考) 第162回2級受験者データ
受験者数(申込者数) :19,141名
実受験者数 :15,570名
合格者数 :3,257名
合格率 :20.9%
日商簿記検定3級2級を振り返る
学習にクレアールの通信講座を利用したのは以前記載した通りです。
勉強法に頭を悩ませることなく3級2級ともスムーズに合格することができたのは、ひとえにクレアールのおかげだと思っています。
以下、3級、2級、それぞれの受験の思い出を振り返ります。
簿記検定3級
<簿記3級の勉強に使用した教材>
クレアール簿記検定3級講座の各種教材類
<簿記3級を勉強してみた感触>
講義を聞き、問題集を解いているだけの段階では、覚えることのあまりの少なさに驚きました。「こんなんで試験になるの?」と…。
で、初めて実戦形式の問題(クレアールの答練)を解いたのが試験3~4週間前。
実際の試験時間は60分なのに、私が全ての問題を解ききるのに要した時間は95分でした。
当初私が覚えていたのは「現金が増えたら借方に書く」というルールだけです。
例えば仕入の仕訳をしたいときには、「仕入ってことは現金を払うでしょ? 現金が減る=貸方だから、仕入は借方だよね」みたいにその場で考えながら解いていました。
でもこれじゃあダメなんですね。
仕入と聞いた瞬間に借方に仕分けられるようになっていないと間に合わない。
内容を理解できているのは当たり前で、これは、それを如何に素早く正確にアウトプットできるかを試されている試験なのだとここで気付き、イチから作戦を練り直しました。
時間さえあれば解ける問題を、より早く解けるようにするためだけに繰り返し練習を重ねるんですよ?
これって一体何の意味があるんだろう…って、もう「簿記検定」に対する興味は失ってましたね。
試験前日に挑戦した公開模試の得点は87点。
この頃には「クレアールって60分に対して問題詰め込み過ぎなのでは…」と感じるようになっていたので、本番のレベルはこれより下がると信じていました。
<簿記3級試験本番の作戦と心構え>
・問1⇒問2⇒問3の順に解く。
・問2には固執せず、一読して理解不能なら一旦後回し。問1と問3が全部解ければ合格点には届く。
(※前日に解いた公開模試で、問2(1)で散々時間をロスった挙句、得点に結びつけられないまま結局飛ばすことになった反省から。問2は初めて見るような問題が出る可能性が高く、傾向がつかめない。)
<簿記3級受験の思い出>
家を出る直前まで試験会場を勘違いしていて、危うく別の会場に行ってしまうところでした。。。(本当にビックリしました)
とにかく正しい会場に時間内に到着できたことに感謝し、受験できるだけで儲けものだという穏やかな気持ちになれたので、ちょっとだけ得したかもしれません。
試験では案の定というか、問2(1)で一度も見たことのないような問題に遭遇。
瞬時には解けそうもなかったので、作戦通りすぐに後回し判断できたのが非常に良かったです。
そしてこの問題は結局最後までよくわからず…。
よくわからないけど、まぁ多分こういうことなのかな、、、と、何とか試験時間ギリギリでひと通り解答を埋め終えた感じです。
全体的に手応えはなく、合格したのかどうかも自分ではよく分からなかったのに、フタを開けてみると100点。
問3でも計算が合わずに原因究明を諦めた箇所があったし、恐らく100%の答案ではなかったんじゃないかと今でも思っていますが、実際のところはわかりません。(※簿記では特定の問題形式において、採点対象にはならない解答欄があります)
問題用紙も持ち帰れず、試験内容も公開してはいけない今の試験制度のなかでは、大した反省が出来ないのがもどかしいです。。。
<プチ情報>
検定ホームページでたまたま見かけた統一試験の試験問題冊子の仕様を紹介したページが役に立ちました。
試験問題、解答用紙、計算用紙が1冊にとじ込まれていることを事前に把握しておいたおかげで、本番では30秒ほど時間を節約できたはず!
簿記検定2級
<簿記2級の勉強に使用した教材>
クレアール簿記検定2級講座の各種教材類
検定ホームページの「悪の組織の原価計算」と「悪の組織の連結会計」
<簿記2級を勉強してみた感触>
覚えることがあまりなかった3級と比べ、やたらとボリュームが増え、難易度も急に上がったので驚きました。
3級の場合、試験3週間前には「問題を早く解く練習」しかやることがなくなり、最高でも1日1回分の答練なり過去問なりを解いていただけ。
それが2級になると、試験3週間前でもまだまだ解けない問題ばかり。ここからが勝負だな…という状態でした。
2級の試験時間は90分。
私が初めて実戦形式の問題を解いたときの結果は、152分かかって80点です。
相変わらず時間は全然足りませんでしたが、3級に比べて30分長い分戦略も練りやすそうで、その点は少し追い風かなと感じました。
最後の公開模試については、初回はおろか、3回解いても90分では合格点に達せず(笑)。
でも3級の経験から「本番がこんなにハイレベルなわけがない」と分かっていたので、それ以上深追いするのはやめました。
<簿記2級試験本番の作戦と心構え>
・問1⇒問4⇒問5⇒問2⇒問3の順に解く。
・問1,問4,問5を完答して60点。残り10点を問2,問3で積み上げる。
<簿記2級受験の思い出>
あちこちに散りばめられた引っ掛けに何度も引っ掛かりそうになりながら、試験終了1分前くらいにひと通り解き終わりました。
時間が足りずにいくつかの解答欄は空白のまま終わることも想定していたので、「あれ?なんかめちゃめちゃ簡単だったんだけど…」と思いましたね。
解くことさえできれば答えなんて大体当たっているものなので、全部解けた=簡単。
3級と違って手応えがあり、解き終わった時点で合格は確信していました。
合格したかもわからなかった3級は100点だったのに、合格を確信した2級は92点。不思議なものです。。。
問2で6点も落としているのが謎なんですよね。
でも、問題を持ち帰れないから、やっぱり振り返れない(笑)。
<プチ情報>
第157回以前の過去問を解いているのであれば、検定ホームページで公開されている「出題の意図・講評」を併せて読むのがオススメです。
受験者へのダメ出しはよくありますが、受験指導校へのダメ出しまでしている講評を私は初めて見ました。斬新!
今回も、検定試験終了後に行われた受験指導校の Web 解説を視聴させていただきました。リース取引の問題が出題予想から外れて混乱したせいか、1 級レベルだと断定し解き方もほとんど解説できなかったケースもありました。
第157回簿記検定試験2級出題の意図・講評
簿記の技術を忘れないようにするにはどうすればいいのでしょうか…
ひとまず目標の2級に合格できたので、簿記検定は一旦終了。
当初の目的だった「財務諸表を読めるようになりたい」については、基本的な部分はクリアできたんじゃないかと思っています。
ただ、やっているときにはそれなりにできていても、やらなくなると途端に忘れちゃうタイプなんですよね。。。(勉強に限らず仕事も趣味も、そうやって全部忘れてきました)
このまま無策で過ごし、せっかく身に付けた簿記2級レベルの技術を全て失ってしまうのはもったいないような気がしています。
いつか1級を受けるつもりになって、ゆるーく勉強を続けるしかないのでしょうか。
モチベーションを保ちつつ、ある程度の力を維持し続ける方法、、、もうちょっと考えてみます。。。
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